ナターレ

今日も学校もないのにバイトにも行かずにベッドの上でこれを書いている。付けっぱなしのテレビがうるさい。こういう日に限って晴天なのが恨めしい。今日こそカフェ巡りでもしてお洒落な一日を過ごそうと思っても、目が覚めたらそのやる気は夢の中に置いてきてしまった。こうなったらひたすら本を読もう。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」という本がある。まだ読んでいる途中。人種差別は昔から嫌いだった。小学生の頃に自由研究でキング牧師をまとめてから、マイノリティでないにしろ出身地、肌の色、社会的地位で区別される社会が子供ながらにおかしなことだと思っていた。慣習、常識と言われるものはとても怖いもので、今立っている所とは違う世界に足を踏み入れてみないとなかなか疑うことしない。親から教えられたもの、友だちがやっていること、その他周りを取り囲む環境そのものが常識だと誤認してしまう。私たちが何の宗教にも入っていないのに毎年初詣は神社でするくせにお墓はお寺さんに頼むとか、もうめちゃくちゃ。まじで意味がわからない。うるさいテレビから聞こえてくる会話も常識が混濁した臭い泥水だし、それを自分たちが飲んでいることなんて誰も気がつかない。だからみんなみんな、他人の靴を履いてみやがれ。そしたら大団円、永遠の浅い眠りにつけるからね。